コラム:妊娠「中期」の過ごし方について

妊娠中期とは、妊娠5ヶ月~7ヶ月(妊娠16~27週)のことを言います。一般的に「安定期」と呼ばれ、体調も安定してくる頃です。
つわりのピークが過ぎて比較的体調と気持ちが落ち着いてくる時期ですが、中にはつわりがまだ続いている人や、体調がなかなか安定しない方もいます。
そして、胎動も感じるようになり、妊婦らしい体つきにもなります。早い人は赤ちゃんの性別も分かってくる時期ですね。

この時期の妊婦さんは、体調が回復したことで食べられる食材が増えたり、味覚が変わってそればかり食べたくなったり、大きな心理的反動が起こります。
そのため、一気に体重が増えすぎてしまう方が増えるのもこの時期です。体重が増えすぎるとお腹の赤ちゃんの病気のリスクが高くなってしまいます。
食事の時は良く噛むことで満腹中枢が刺激されるので、1日3食バランスの良いメニューをよく噛んで食べて、体重管理を心がけましょう。

少しでも不安無く妊娠生活を送っていただけるよう、妊娠「中期」の過ごし方についてまとめましたので参考にしてください。

妊娠中期に見られる兆候

精神面

  • 体調が安定してくるので、食事や散歩などで外へ出かける時間が楽しくなる。
    (流産の危険性が減り、比較的活動しやすい時期なので精神的に余裕が出てくる)
  • 体調は安定しても、不安を感じたり、ちょっとした体調不良にも敏感になる人もいます。

肉体面

  • 20週頃から赤ちゃんの動きが活発になるため、「胎動」を感じ始めるお母さんが多くなります。
  • 赤ちゃんが大きくなり腸が圧迫され、「便秘」気味になったりお腹が出てくることで熟睡ができず、背中の痛みが出てきます。
  • 血流が悪くなることでむくみが出たり、痒みやかさつき、色素沈着が出来やすくなったりと肌トラブルが多くなることがあります。
  • お腹が大きくなり皮膚が引き伸ばされるので、皮膚に断裂の跡が出来ます。これが妊娠線とよばれるものです。保湿用のオイルなどで皮膚を柔らかくしておくと、産後妊娠線はあまり目立たなくなります
  • ホルモンのバランスの影響で口内環境が悪化します。歯医者さんで診てもらう場合は、妊娠中の治療計画や麻酔の影響などの説明もしっかり受けてください。

妊娠中期に気を付けること

1.安定期とはいえ、無理をしないようにしましょう

安定期に入り気持ちに余裕が出てきますが、検診時に切迫早産気味と言われた方は適切な処置やアドバイスをもらい、極力安静に過ごしてください。
お腹が常に張る、おりものが多い、痛みや出血がある、などの症状が続くようでしたら、必ず医師に相談しましょう。

2.重いものを持ち上げる際の姿勢や力の掛け方に注意しましょう

極力重いものを持たないようにする、持つ際は力を下半身に掛けないというのが基本です。
どうしても重いものを持たなくてはならない時は、腰や足の力で踏ん張るのではなく、腕に力を入れて下半身には力が向かわないようにすると負担が軽減されます。

3.高すぎるヒールやバランスの取りづらいデザインの靴は避けましょう

安定期とはいえ、骨盤の関節がだんだんと緩み、お腹はせり出し大きくなってきます。
お腹を突き出すような姿勢になっているため、背骨が湾曲して背中の筋肉も引っ張られてしまい、様々な部分が傷んでいる状態です。
高すぎるヒールは、その姿勢をヒールで支えることになり、負担は大きく、お腹が大きくなると足元が見づらいため転倒を招くきっかけにもなります。

4.体重管理

体重に関して、妊娠してから8Kg~10Kgの間の増加であれば大きな問題はありません。
ただし、急な体重増加は「妊娠高血圧症候群」「妊娠糖尿病」「分娩遷延」などのリスクが高くなります。

「妊娠高血圧症候群」とは

妊娠20週以降、産後12週までに起こる浮腫みや高血圧・蛋白尿などの症状が出ることを言います。
母子ともに悪い影響を与えるので、予防が大切です。

「分娩遷延」とは

お腹の赤ちゃんが巨大児になる、産道に脂肪が付くことで骨盤と赤ちゃんの大きさに不均衡が起こります。
初産婦で30時間以上、経産婦で15時間以上かかっても生まれないような難産のリスクは出来るだけ回避したいですね。

「妊娠糖尿病」とは

妊娠糖尿病とは、妊娠中糖代謝がうまくコントロールできず高血糖が続く状態を言います。
母体が高血糖であると、羊水量の異常や赤ちゃんが巨大児になるなど、難産のリスクが高くなります。
3食バランスの良い食事を心がけると、糖代謝のコントロールで回復に向かいます。

出産に向けての準備を始める

妊娠中期は、妊娠期間の中で比較的身体を動かしやすい時期です。
少しずつで良いので出産に向けて必要な準備を始めていきましょう。

1.保険の見直し

子供が生まれてきたら、いざという時の備えはしっかりしておかなくてはなりません。
現在加入中の保険は十分な内容か?新規で加入した方が良い保険は無いか?検討しましょう。
また、女性特有の病気・先進医療に特化した保険が多数ありますので、妊娠後期や出産後に慌てないようにしましょう。

2.ベビー用品の準備

初めての出産の方は特に、必要なベビー用品の準備は早めにしておくことをオススメします。
本当に必要なベビー用品に関しては、先輩ママに聞いたりご自身で調べたりして精査しましょう。
産着は少し多めに用意すると良いかもしれません。

3.保育園・保育所のリサーチ

職場に復帰するお考えのお母さんは、事前に保育園や保育所のリサーチをされていますか?
役所などで現在の保育園や保育所事情を聞くことも出来ますので、通いやすさや保育園・保育所の受け入れ人数など、予めリサーチしておくと良いでしょう。