コラム:出産前に知っておきたい陣痛の仕組み

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出産や胎盤を排出するときにおこる子宮の収縮に伴い、お腹の張りや痛みが規則的に訪れる「陣痛」。

よく「鼻からスイカが出るような痛み」といわれることも多い陣痛ですが、ここでは初めてのお産に不安を抱える方が安心して赤ちゃんを迎えられるように、陣痛が起こる仕組みや痛みについて解説していきます。

陣痛とは? 陣痛が起こる仕組み

「陣痛」は、赤ちゃんの出産のためには欠かせない子宮の働きから起こる痛みです。出産時に、赤ちゃんを外に押し出そうとして子宮が収縮を始めることによって陣痛が起こります。

陣痛の痛みは自分ではコントロールすることができず、波のように痛みが押し寄せるときもあれば、すぐに痛みが引いていくときもあります。
また、お母さんの体内では「オキシトシン」と「プロスタグランジン」というホルモンの分泌量が増えており、これらの働きによって子宮が収縮し、子宮頸部がやわらかくなって赤ちゃんが産まれやすいように腟内が変化していきます。

そして、お産の時は子宮口が開いていくにつれて陣痛の痛みも増していき、お母さんはいきみながら赤ちゃんを迎えます。

出産が進行すると陣痛の痛みも変わる

陣痛は出産が進むにつれて痛みが変化していきます。ここでは、四段階の出産の流れに合わせて、陣痛の痛みを解説いたします。

分娩第一期(開口期)

出産に向けて子宮口が徐々に開き始め、身体が赤ちゃんを産む準備が進むと陣痛がやってきます。始めのころは痛みが弱い場合も多くみられますが、徐々に陣痛が起こる間隔が短くなり痛みも強くなっていきます。

分娩第二期(娩出期)

この段階になると、子宮口が全開大し赤ちゃんを外に押し出そうとする運動が始まります。赤ちゃんは子宮が収縮するたびに下に移動してくるため、陣痛は分娩第一期より痛みが強く長くなっていきます。
お母さんが陣痛の波とともに何度もいきみ続けることで、赤ちゃんが外に押し出され徐々に頭部や身体が見えてきます。

分娩第三期(後産期)

赤ちゃんが産まれてきたあとも、子宮に残った胎盤やへその緒を外に押し出すため陣痛はまだ終わっていません。
しかし、分娩第三期になるとこれまでに比べて痛みは弱く、お母さんもようやくリラックスして出産を終えられます。

後陣痛

出産を終えたあとも、子宮がお産で伸びた状態から元に戻ろうとして収縮するときに痛みやお腹の張りを感じることがあります。
これを後陣痛といい、一般的に初産よりも経産婦の方が強い痛みを感じる傾向にあるといわれています。

陣痛の痛みは人それぞれ

陣痛は赤ちゃんを産むためにとても重要な役割を担っていますが、痛みの強さやどのような痛みを感じるかは人それぞれ異なります。
赤ちゃんが産まれる直前になると激しい痛みを感じる人もいれば、ほぼ痛みを感じない人もいます。

初めてのお産を控えている方にとっては、陣痛の痛みは出産への不安の一つとなりますが、医師の指示によく従って元気な赤ちゃんを迎えましょう。
また、陣痛以外にも事前に不安なところはよく聞いておき、少しでも安心して出産を迎えられるように心の準備をしておくのが大切です。

当院でも、出産や陣痛に関するアドバイスや指導を行なっていますので、ぜひお気軽にご相談ください。