婦人科用語集

婦人科で耳にする用語を解説しています。

単語 意味・解説
プロゲステロン プロゲステロン(黄体ホルモン)は女性ホルモンの一種です。妊娠の準備をするために子宮内膜をやわらかくして整えたり、基礎体温を上げるはたらきがあります。
エストロゲン エストロゲン(卵胞ホルモン)は、卵巣から分泌される女性ホルモンです。乳房や子宮などの発育を促し、女性らしいからだを作る役割を持ったホルモンです。また、生理にも密接に関わっています。
おりもの おりものは、膣から出る酸性の分泌物です。ねばり気があり、膣の中をおりもので潤すことによって子宮の粘膜を守ったり、汚れを排出したりするほかに、妊娠しやすい状態を作る役目があります。
不正出血 不正出血は、月経(生理)以外のときに性器が出血する症状のことをいいます。なんらかの病気が原因になっていることもありますので、自己判断せず婦人科に相談しましょう。
月経不順 通常30日前後のサイクルで繰り返される月経(生理)の周期が崩れている状態を月経不順(生理不順)といいます。主に日頃のストレスの影響を受けやすい卵巣ホルモンの分泌の乱れが原因となります。
カンジダ膣炎 カンジダ膣炎は、カンジダ・アルビカンスという真菌(カビ)の一種が原因となって発症します。普段から体の至る所に存在している常在菌ですが、体調不良などが重なると膣内で異常繁殖し、強いかゆみなどを起こすことがあります。
PMS 月経(生理)前になると頭痛や腹痛、イライラするなどの症状が起こり、日常生活に支障をきたすことをPMS(生理前症候群)といいます。女性ホルモンの影響で症状が起こる場合があります。
子宮筋腫 子宮筋腫とは、子宮内にできる良性の腫瘍です。小さなものを含めると成人女性の4人に1人が持っているといわれています。悪性の腫瘍ではありませんが、大きくなると痛みや貧血などの症状の原因となります。
子宮線筋症 子宮線筋症は、本来は子宮の内側にある子宮内膜が筋層内に入り込む病気です。子宮内膜が筋層内に入り込むと子宮全体が大きくなり、月経(生理)時に強い痛みや貧血を起こすことがあります。
子宮内膜症 子宮内膜症は、本来は子宮の内側にある子宮内膜が、子宮の内側以外のところにできてしまう病気です。子宮内膜と同じように女性ホルモンの影響を受けて、月経(生理)と同じサイクルで痛みや出血が起こります。
卵巣腫瘍・
卵巣嚢腫
卵巣腫瘍とは、卵巣に腫瘍が発生した状態のことをいいます。腫瘍は悪性と良性に分けられ、悪性の場合は卵巣がんとなります。一方、卵巣嚢腫は良性に分類され、良性腫瘍の中でも比較的生じやすいとされています。
トリコモナス
膣炎
トリコモナス膣炎とは、膣トリコモナスという原虫が膣内で感染して起こる病気です。性行為による感染がほとんどといわれていますが、浴場やプールでも感染することがあります。
子宮頸がん 子宮頸がんとは、子宮の入り口付近にヒトパピローマ(HPV)というウイルスが感染してできるがんです。最近では20代後半〜30代の女性の発症率が増加傾向にあり、定期的な検診が大切です。
子宮体がん 子宮体がんとは、別名で子宮内膜がんとも呼ばれ、女性ホルモンの影響を受けて子宮の内膜にできるがんです。子宮体がんの症状は、月経とは無関係な不正出血が最も多く見られ、早めに婦人科を受診することが大切です。
乳がん 乳がんとは、乳房にできる悪性の腫瘍です。母乳を乳頭まで運ぶ「乳管」と呼ばれる管にがんが発生します。近年は女性がかかりやすいがんの1位になっています。若くしてかかる方も多く、30歳代以降はさらに増加する傾向にありますので定期的な検診をおすすめします。
多嚢胞性
卵巣症候群
多嚢胞性卵巣症候群とは女性ホルモンのバランスが崩れ、卵巣にたくさんの卵胞が詰まり排卵しにくくなる病気です。主な症状には無月経、月経不順、にきび、多毛、肥満などがあります。また、不妊の原因になることがあります。
淋菌感染症 淋菌感染症とは、主に性交渉によって淋菌という病原菌に感染して起こる病気です。男性に比べて女性は無症状な場合が多いといわれていますが、おりものに異常が見られたり下腹部痛を起こすことがあります。
梅毒 梅毒とは、梅毒トレポネーマという病原菌による感染症です。主に性交渉によって感染し、全身に症状が現れます。特に20代女性の患者さんが多く、妊娠・出産時に子供に感染することもあるため注意が必要です。
性器クラミジア 性器クラミジアは、クラミジア・トラコマチスという細菌によって発症する性感染症です。性交渉によって起こる性感染症の原因の半数を占めるといわれ、特に10代〜20代の男女に多く見られることが特徴です。
性器ヘルペス 性器ヘルペスは、性器に単純ヘルペスウイルスが感染して起こる性感染症です。主に性交渉が原因となり、性器や周辺部に水疱やただれができます。また、ヘルペスは再発を繰り返すことが大きな特徴です。
尖型コンジローマ 尖型コンジローマは、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスが原因となって起こる性感染症です。主に性交渉によって感染し、性器や肛門のまわりにイボ状のできものができて痛みや痒みを感じることがあります。
B型肝炎 B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)というDNA型ウイルスが肝臓に感染して炎症が起こる病気です。肝炎が持続すると、肝硬変や肝臓がんを起こす原因となることがあります。現在、全世界で約4億人が感染しているといわれています。
C型肝炎 C型肝炎とは、C型肝炎ウイルス(HCV)の感染によって起こる肝臓の病気です。感染していると肝硬変や肝臓がんの原因となる場合がありますが、自覚症状がないまま病気が進むことが多いため定期的な検査が必要です。
HIV(エイズ) HIV(エイズ)とは、主に性交渉によってヒト型免疫不全ウイルスが免疫細胞に感染し、後天性免疫不全症候群という体の免疫力が低下する疾患を起こす性感染症です。免疫力が低下することで普段は感染しない病原体にも感染し、さまざまな病気を引き起こす恐れがあります。
膣トリコモナス症 膣トリコモナス症とは、膣トリコモナスという原虫が性器に感染して起こる性感染症です。ほとんどが性交渉によって感染し膣内で炎症を起こして痒みや痛みを感じたり、生臭いおりものが出るなどの症状が生じることがあります。
毛じらみ 毛じらみとは、吸血昆虫であるシラミの一種が陰毛に寄生することによって痒みを起こす性感染症です。性交渉が感染の原因となる場合が多く、陰部を清潔にしてシラミ駆除に効果がある医薬品を用いて治療します。
黄体期 黄体期とは、排卵後から次の月経まで時期のことを指します。黄体期はプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が活発になり、個人差がありますが心身にさまざまな不快な症状があらわれることがあります。ストレスを感じやすい時期ですので、無理せずリラックスして過ごすことが大切です。
ピル(経口避妊薬) ピル(経口避妊薬)とは、主に避妊に用いられる女性ホルモン剤です。黄体ホルモンと卵胞ホルモンが含まれており、排卵を抑制するなどの効果があります。きちんと服用することで高い避妊効果を発揮します。
チョコレート嚢胞 チョコレート嚢胞とは、子宮以外の箇所に子宮内膜組織が存在する「子宮内膜症」によって卵巣の中に古い血液がたまってできたものを指します。稀にガン化する恐れがありますので、定期的な検査が必要です。
無月経 無月経とは月経(生理)がない状態のこといいます。一般的に3ヶ月以上月経がない状態を指し、妊娠や授乳などの理由で起こる場合は問題ありませんが、ストレスや無理なダイエット、または何らかの病気が原因となっている場合がありますので、早めに検査を行なうことをオススメします。