当院の産科について
当院では、外来での妊婦検診から出産に至るまでのお世話をさせていただいております。
1972年の開院以来、数多くの出産にたずさわり、地域の皆さまとの深い絆をつくりあげてまいりました。当院でお生まれになった赤ちゃんが立派に成長され、今度はお母さんとしてご来院されるというケースも決してめずらしくありません。
現在は、医師1名による医療体制と最新の医療情報や機器を導入し、より安全なお産をめざしております。
また、これまでと同様にコミュニケーションを大切にして、妊婦さんの健康管理を充実させるよう、マタニティホールでの母親学級を通して、しっかりとサポートしています。
当院で分娩をされる方へのお知らせ
当院の分娩に当たっては原則的に院長が対応致しますが、以下の点につきまして事前にご了解を頂ければと思います。
- 帝王切開分娩を行う場合は、院長一人では対応せず応援の先生を当方で依頼し、必ず最低2名の産婦人科医師で対応致します。
- 年に何度か(特に10~11月)院長の学会出席などの場合に、院長が依頼した産婦人科医師が、分娩業務を対応する場合があります。 その場合でも基本的な方針に齟齬がないように、逐次院長と連絡を取って対応致しますので、ご安心ください。
妊婦健診について
妊婦検診におきましては、毎回診療時に超音波検査を実施し、ご希望があればご家族の方もご一緒にご覧いただけます。(赤ちゃんの性別の確認もご希望があれば随時行います)
その他、妊婦さんに必要な血液検査等も時期を決めてきめ細かく対応しております。
また、ご実家の方での分娩を考えていらっしゃる妊婦さまに対しては、当院での検診が終了する時点で、分娩をされる医療施設への紹介状を書かせていただきますので、遠慮なくお申し出いただければと思います。
尚、当院は埼玉県にございますが、東京都練馬区および清瀬市に在住の妊婦さまは、母子手帳とともに配布される、東京都の「妊婦健康診査受診票」の使用が可能です。
定期健診スケジュール
次のスケジュールでご来院ください。
- 妊娠週数
- 検診頻度
- 初診〜妊娠12週まで(4ヶ月まで)
- 1〜2週間に1回
- 妊娠12週〜妊娠27週まで
- 3〜4週間に1回
- 妊娠28週〜35週(8〜9ヶ月)
- 2週間に1回
- 妊娠36週〜39週(10ヶ月)
- 1週間に1回
※出血またはその他の異常があった時は、その都度ご来院ください。
自律呼吸法による自然分娩について
当院では分娩に対する基本方針として、赤ちゃんおよびお母様の健康状態に問題がない限り、自然分娩でかつ会陰切開を極力行わないように努めております。
すなわち、私ども医療者側の都合で予定日前に計画分娩を行うことは一切ありません。
ただし、分娩の進行状況により明らかな医学的適応があると判断した場合は、その旨をご説明の上、陣痛促進剤を使用させていただいたり、途中で帝王切開分娩に切り替える場合がございます。
手術について
分娩の進行状況により、また骨盤位・狭骨盤・前回が帝王切開分娩など自然分娩が困難と判断した場合には、当院では帝王切開術を行っております。
ただし、赤ちゃんの状態や妊娠高血圧症候群などでお母様の状態がよくない場合などには、当院から近隣の医療施設(国立埼玉病院、防衛医大病院など)をご紹介させていただくこともございます。
その他、流産後の処置(子宮内容清掃術)や妊娠3カ月以内の人工妊娠中絶手術も行っております。
尚、人工妊娠中絶手術を希望される場合は、あらかじめ外来にてご診察の上、施行日や施行方法を決定致します。
また、妊娠12週以降の中期人工妊娠中絶に関しては、当院では行っておりません。
入院について
当院で用意してあるもの
下記の物は当院にて用意してあります。ご参考ください。
- 産褥ショーツ 1枚
- 乳帯 1枚
- パット L (5枚) 1袋
- パット M(10枚)2袋
- パット S (10枚)2袋
- 清浄綿 1箱
- 授乳用清浄綿 1箱
- おへそセット 1箱
- ベビーおしり拭き 2個
持ち物リスト
入院の際には、次に掲げる程度の身の回り品をお持ちください。
- 洗面用具(歯ブラシ・コップ)
- スリッパ(ビニール袋 ← 履いてきた靴を入れる為)
- 箱ティッシュ
- パジャマ 2枚位(授乳しやすい前開きの物が良い)
- タオル 数枚(シャワー・洗面用)
- バスタオル 1〜2枚(シャワー用)
- ガーゼハンカチ(赤ちゃんの授乳に使用)
- 上に羽織るもの(消毒の為、外来に降りますので必要な方はお持ちください)
- 産褥ショーツ 2枚位
- 母乳パット 10〜20枚位
退院前日までに用意するもの
ベビー服、肌着、長着(冬のみ)、おくるみ(バスタオル)などは、赤ちゃんが退院する時に必要な物ですので、退院前日までに用意してください。
※入院中の赤ちゃんのお着物・おむつ(パンパース)は、当院で用意してあります。
※入院時、母子手帳・診察券をお持ちください。
※出産育児一時金の直接支払い制度をご利用される方は、入院時までにお申し出ください。
※その他ご不明点は、スタッフまでお問合せください。
妊娠36週〜37週に入ったら、保証金(普通分娩:10万円、帝王切開:20万円)とお荷物(貴重品を除く)をお預かりしますので、受付までお持ちください。
ご不明な点につきましては、何なりとお問い合わせください。
食事について
当院の入院患者様に提供している食事メニューの一部をご紹介しております。
栄養面もしっかり考えた、美味しくて楽しい食事のご提供を心がけております。
七夕メニュー

- 七夕素麺
- 枝豆ご飯 卵包み
- 魚の塩麹香草バター焼き
- 鶏肉のサラダ
- 冬瓜の海老そぼろかけ
- 茄子としし唐の揚げ煮浸し
- 白玉団子
行事食は正月から年末まで随時提供しております。写真は「七夕行事食」の盛り付けです。
朝食

- フレンチトースト
- ハムと野菜の盛り合わせ
- ヨーグルト
- 果物
- スープ
- 紅茶
栄養バランスを考えた朝食の一例です。写真は洋食ですが、和食も用意しております。
昼食

- 豚肉のロースト
- 冷やし小芋煮
- トマトのポン酢和え
- 果物
- お吸い物
- 青しそ御飯
栄養吸収に効果的な食材の組み合わせを考えた献立を提供しております。
写真は「野菜類と肉類」の組み合わせです。効能カードを一緒に付けて、説明しております。
夕食

- 和風ハンバーグ
- ラタトゥイユ
- かりかり野菜のサラダ
- 果物
- スープ
- 御飯
洋食・和食・中華のバランスを考えた献立を組んでおり、手作り料理です。
当院では36週前後に食事に関するアンケート用紙をお渡し致します。
特にアレルギー体質のある食べ物に関しては遠慮なくお申し出ください。
また個々の嗜好も確認させていただき、嫌いなものや苦手なものに関しては可能な限り配慮させていただきます。
入院施設に関しては、こちらの「施設案内」のページをご覧ください。
分娩予約について
当院受診中の方
当院で分娩を希望される方は、12週頃までにはお申し出ください。それ以降でも受付は致しますが、分娩予約が多い月ではお断りさせていただく場合がございますので、ご留意下さい。
里帰りの方
まず早急に分娩を希望する施設に連絡を入れて、必要な手続きを行って下さい。
当院最後の検診時に紹介状を発行致しますが、それ以前でも紹介状が必要な場合はお申し出下さい。
他院で分娩希望の方
転院を希望された時点でお申し出下さい。紹介状を発行致します。
分娩費用のご案内
正常分娩 | 帝王切開 | |
---|---|---|
日中 | 約52万円前後 | 約59万円前後 |
祝祭日・早朝深夜 | 上記費用に割増 | 上記費用に割増 |
※日中の分娩でも、状況等によって上記費用に割増が発生する事がございます。その点予めご了承下さい。
※当院は全室個室をご用意しております。
分娩費用の詳細はこちら産科のサポート情報
コラム:妊娠「初期」の過ごし方
女性にとって妊娠・出産は、人生の中でも大変大きなイベントです。
少しでも不安無く妊娠生活を送っていただけるよう、妊娠「初期」の過ごし方についてまとめましたので参考にしてください。
コラム:妊娠「中期」の過ごし方
妊娠中期とは、一般的に「安定期」と呼ばれ、体調も安定してくる頃です。 少しでも不安無く妊娠生活を送っていただけるよう、妊娠「中期」の過ごし方についてまとめましたので参考にしてください。
コラム:妊娠「後期」の過ごし方
妊娠後期とは、妊娠8ヶ月~10ヶ月(妊娠28~39週)のことを言います。出産までもう少しです。 少しでも不安無く妊娠生活を送っていただけるよう、妊娠「後期」の過ごし方についてまとめましたので参考にしてください。
コラム:入院時おすすめアイテム
初めての出産は予定日が近づくにつれ、期待と不安がないまぜになり落ち着かないもの。 気持ちを落ち着かせるためにも、もうすぐ対面できる我が子を思いながら事前にしっかりと入院準備を進めておくのがオススメです。