牧田産婦人科医院では、保険適応のある対症療法で、妊婦さんのつわりと向き合います。

妊娠初期のつわりでお悩みの方や、症状に不安を感じている方は、お気軽に当院へご相談ください。
吐き気や嘔吐をはじめ、妊娠初期に現れるさまざまな症状は、一般的に「つわり」と呼ばれています。多くの場合、妊娠5~6週頃から症状が始まり、妊娠12~16週頃(妊娠4か月頃)までには徐々に落ち着きます。

ただし、症状の程度や続く期間には個人差があり、早い方では妊娠10週頃から軽くなる一方、妊娠20週頃まで続くケースも少なくありません。非常にまれですが、出産間際まで症状が続く方もいます。

つわりは「赤ちゃんが順調に成長しているサイン」といわれますが、無理をして耐えるものではありません。
症状がつらいときには、一人で抱え込まず、医師に相談しましょう。ご家族の協力も得ながら、できるだけ身体を休めて過ごすよう心がけてください。

つわりの主な症状と経過

つわりは、妊娠初期に多くの方に見られる代表的な症状の一つです。
さまざまな症状があり、現れ方や重さには個人差があります。主な症状として、次のようなものが挙げられます。

  • 吐き気・嘔吐

    吐き気・嘔吐

    胃が気持ち悪い、吐き気が続く、何度も吐いてしまうなどの症状が代表的です。特に起床直後や空腹時に吐き気が強くなるといった症状は、「モーニングシックネス」とも呼ばれています。
    症状が重くなると、水分を口にするのも難しくなり、1日に何度も嘔吐する場合もあります。

  • 食欲不振

    食欲不振

    食べ物の香りや味に対して敏感になり、食欲が低下する場合があります。これまで問題なく食べていた食品でも、匂いに不快感を覚え、普段どおりの食事が難しくなることがあります。脂っこい料理や炊きたてのご飯の香りで吐き気を感じる一方、冷たい飲み物や果物などさっぱりしたものなら口にできる方もいます。

  • 倦怠感・眠気

    倦怠感・眠気

    身体のだるさが続いたり、日中でも強い眠気を感じたりする場合があります。妊娠初期はホルモンバランスが大きく変化する時期で、疲労感や眠気が強くなる方も少なくありません。
    吐き気などの症状も重なると、仕事や家事といった普段の生活に影響が及ぶおそれがあります。

  • その他の症状

    その他の症状

    つわりでは、頭痛やめまい、唾液の分泌量が増える「唾液過多」などが見られる場合もあります。また、吐き気はあるものの嘔吐はほとんどない方もいれば、つわりをほとんど感じない方もいます。
    症状の種類や強さ、続く期間には大きな個人差があり、現れ方は一人ひとり異なるのです。

つわりは、妊娠初期(妊娠2~4か月頃)に現れる場合が多く、妊娠が進むにつれて少しずつ症状が軽くなっていきます。妊娠16週頃になると胎盤が完成し、ホルモンの状態も安定してくるため、吐き気などが治まる方が多くなります。
ただし、いったん落ち着いた後に、再び症状が現れる場合も。また、まれに妊娠後期までつわりが続く方もいるため、症状が治まる時期には個人差があります。

つわりは妊娠中ずっと続く症状ではありません。今はつらく感じていても、時間の経過とともに軽くなる場合が多いため、先々まで悲観しすぎず、無理のない範囲で身体を休めながら過ごしましょう。

重症化のサイン(妊娠悪阻)と受診の目安について

つわりが強く、日常生活に大きな影響が出ている場合は、「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と呼ばれる状態が疑われます。通常のつわりとの明確な線引きはありませんが、次のような症状がある場合は注意が必要です。

  • ー 水分や食事をほとんどとれない

    吐き気や嘔吐が一日中続き、水やスープなどの水分も口にできない状態では、脱水症状につながるおそれがあります。

  • ー 体重が大幅に減っている

    妊娠前と比べて体重が急激に減少している場合も注意が必要です。目安として、妊娠前の体重から5%以上減っている場合は、栄養不足による母体の衰弱が懸念され、胎児への栄養供給にも影響するおそれがあります。

  • ー 脱水症状がある

    尿の量が少ない、尿の色が濃い、めまいや立ちくらみがある、脈拍が速い、皮膚や口の渇きといった症状は、脱水のサインとして挙げられます。
    妊婦健診などで尿中ケトン体が陽性と指摘された場合は、脱水や栄養不足が進んでいる可能性があるため、医師に相談しましょう。

  • ー 普段どおりの生活が送れない

    吐き気や嘔吐、強い倦怠感によって起き上がるのも難しい、仕事や家事ができない、ほとんど一日中横になって過ごしているといった状態も、重症化のサインです。

重度のつわりである妊娠悪阻は、妊婦さん全体の約1~2%にみられるとされ、症状が重い場合には、適切な治療を受けずにいると母体の状態が著しく悪化するおそれがあります。治療では、点滴による水分や電解質の補給、ビタミンの投与などを行う場合があります。

吐き気や嘔吐がひどく、食事も水分もほとんどとれないときは、我慢は禁物です。早めに当院へご連絡・ご来院ください。
当院では外来での点滴治療を行っていますが、状況によって入院治療が必要と判断した場合には、入院設備を備えた提携病院をご紹介します。つらい症状を一人で抱え込まず、早めに医師へ相談しましょう。

当院で受けられるサポート(点滴・投薬・生活指導など)

当院では、つわりに悩む妊婦さんに向けて、症状に応じたさまざまなサポートを行っています。妊娠初期のつらい症状をできる限り軽減し、少しでも安心して妊娠生活を過ごせるよう、一人ひとりの状態に合わせて対応します。

  • ー 妊娠中にも使用できる薬の処方(吐き気止めなど)

    つわりの症状が強い場合には、薬による治療も選択肢の一つです。妊娠初期は胎児の器官が形成される時期にあたるため、薬の影響が心配されますが、医学的知見の蓄積により、安全性が確認されている薬もあります。
    当院では産婦人科専門医の判断のもと、必要性を見極めながら薬を処方します。例えば、消化管の働きを調整する薬(商品名:プリンペランなど)は、胎児の奇形リスクは指摘されておらず、必要に応じて妊娠初期から短期間使用することが可能です。
    また、小半夏加茯苓湯などの漢方薬も、つわりの症状に対する治療として用いられています。
    薬の使用について不安がある場合も、診察時にご相談ください。

  • ー 生活・栄養面からのアドバイス

    当院では、助産師による妊娠中の栄養相談や生活指導を行っています。つわりの時期に適した食事のとり方や日常生活の過ごし方など、妊婦健診だけでは十分に聞ききれなかった疑問や不安にも、専門スタッフが丁寧にお答えします。
    「ほとんど食べられない状態でも赤ちゃんは大丈夫?」「妊娠初期は何を食べればいい?」「今の仕事を続けても問題ない?」など、気になる点があれば遠慮なくご相談ください。

  • ー 点滴による水分・栄養補給

    食事や水分を十分にとれない場合には、外来で点滴を行う場合があります。点滴によって不足した水分や電解質を補い、脱水状態の改善を目指します。
    また、十分な栄養をとれない状態では、ウェルニッケ脳症などのビタミン欠乏症にも注意が必要なため、ビタミン剤を点滴に加える場合も。
    症状の程度や体調を確認しながら、適切な治療を検討します。

つわり相談の受診・ご相談方法

ご来院いただき、受付にて「つわり相談を受診希望」とお伝えください。

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