生理時に現れる主な不調の種類は? 症状の原因と楽になる過ごし方
生理(月経)は基本的に毎月訪れるものですが、お腹や腰の痛み、頭痛、むくみ、イライラなどの症状が出る人が多く、日常生活に支障をきたすケースもあります。
しかし、自身の症状を正しく理解すれば「どうして辛くなるのか」、「どんな対処をすれば良いのか」が見えてきます。
生理中に現れる主な症状は?
生理が始まると、体内ではエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が大きく変化します。
この変化によって自律神経や血管の動きが影響を受け、痛みや不快感、気分の落ち込みなどが出やすくなるのです。
生理前からホルモンバランスが変動するため、身体的症状だけでなくメンタル面に影響が出る人もいます。
腹痛や腰痛が起こる理由
子宮内膜を排出するために子宮が収縮する際、プロスタグランジンという物質が多く分泌されます。
これは子宮を動かす信号のようなもので、量が多いと痛みを感じやすく、下腹部だけでなく腰や太ももの付け根にまで広がる人も珍しくありません。
特に冷え性の人は血流が悪くなりやすく、痛みが強く出る傾向があります。
頭痛や吐き気が生じる仕組み
生理中に起こる頭痛の多くは「月経関連片頭痛」と呼ばれるもので、ホルモンの低下で血管が拡張し、脳の血流が急に変化して痛みが出るものです。
また、吐き気やめまいが伴う場合は自律神経の乱れが原因と考えられ、カフェインや強い香り、スマホの長時間使用も悪化要因になるケースがあります。
むくみやだるさが出る要因
プロゲステロンが増加すると、体が「水分をため込もう」とする作用が働くため、顔や手足がむくんだり、体が重く感じたりします。
塩分の摂りすぎや長時間同じ姿勢でいることも、むくみを悪化させる原因の一つです。
情緒不安定になる背景
生理中はホルモン変動の影響で「セロトニン(幸せホルモン)」が減少するため、理由もなく涙が出たり、些細なことでイライラしたりすることがあります。
さらに、鉄分不足や睡眠不足が重なると脳の働きが鈍くなりやすく、感情の浮き沈みが激しくなりがちです。
生理痛のタイプ別症状とケアについて
生理時の体の痛み方や反応は個人差があるので、自身のタイプを把握しておくと適切なケアが見つかりやすくなります。
下腹部痛タイプ
最も多いのがこのタイプで、キリキリとした痛みや、下腹部の重苦しさが特徴です。
子宮の収縮が強すぎると、血流が悪くなり痛みを感じます。
体を冷やすとさらに悪化する傾向にあるので、腹巻きやカイロなどで下腹部を温めましょう。
鎮痛薬を使う際は、痛みが出る前に早めに服用すると効果的です。
腰痛タイプ
腰が重だるくなり、鈍痛が続くという人も多いです。
これは子宮と腰の筋肉が連動しているのが理由で、骨盤周囲の血流が滞ることで痛みが発生します。
姿勢の悪さも原因になりやすいので、デスクワーク中心の人は特に注意が必要です。
軽いストレッチや骨盤を温めることで改善するケースがあります。
頭痛、吐き気タイプ
このタイプは血管の拡張や脳内ホルモンの変動が原因で、痛みと同時に吐き気を伴うことがあります。
暗く静かな場所で休むと和らぐことが多く、水分補給をこまめに行うのがポイントです。
頭痛が強い場合は、カフェインを少量摂取して血管を収縮させるのも有効ですが、他の症状との相性も考え、摂りすぎには注意しましょう。
胃腸不調タイプ
ホルモンの影響で腸のぜん動運動が変化し、下痢や便秘を引き起こすタイプです。
食事は油分の多いものを控え、温かいスープやおかゆなど消化の良いものを選びましょう。ヨーグルトなどの発酵食品も腸内環境を整えるのに役立ちます。
生理痛全般の対処法は?

生理中やその前後の不調は日常生活の工夫で改善でき、自身に合った方法を見つけておくと毎月の過ごし方が楽になります。
体を温める習慣
冷えはすべての不調を悪化させます。
カイロや湯たんぽ、温かい飲み物などで、下半身を中心に温めることを意識しましょう。
特にお腹、腰、足首の3ヶ所を温めると血流が整いやすいです。
食事でサポートする
鉄分(赤身肉、レバー、ひじき)、マグネシウム(ナッツ、海藻)、ビタミンB6(バナナ、魚類)などを意識して摂ると、ホルモンバランスを整えやすくなります。
カフェインや塩分を控え、温かいスープやハーブティーもおすすめです。
睡眠・生活リズムを整える
ホルモン分泌は睡眠の質にも大きく左右されます。
夜更かしを避け、寝る前にスマホやPCを見る習慣を減らすようにすると、ブルーライトによる影響も少なく自律神経が安定します。
朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴びるだけでも、体内時計が整いやすくなるでしょう。
痛みが強い場合の医療的アプローチ
毎回強い痛みや大量出血がある場合、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れている可能性もあります。
鎮痛薬で改善しないのであれば、積極的に婦人科を受診しましょう。
このような病気でなければ、低用量ピルや女性ホルモン療法で痛みが軽減するケースも多いです。
心のケアを重視する
感情の起伏が激しいときは、自分を責めず「今はホルモンの波だから仕方ない」と受け入れるだけで気持ちが楽になります。
ストレッチや深呼吸、アロマなど、リラックスできる習慣を持つと良いでしょう。
生理の不調は「我慢」ではなく「理解と対策」で軽くしよう

生理は女性にとって体の自然なサイクルですが、無理をして我慢すると不調が長引くことがあります。
体のリズムを理解して、休むべき時にきちんと休み、食事と睡眠を整えてストレスケアを意識していくと、不調が緩和する可能性があります。
「生理は我慢するもの」ではなく「体を整えるサイン」として受け止め、自分をいたわる時間に変えていきましょう。
当院でも、生理時の過ごし方に関するアドバイスや指導を行なっていますので、ぜひお気軽にご相談ください。










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