PMS(月経前症候群)の原因とケアについて

2020.09.22

生理(月経)が始まる前に腹痛や頭痛などの体調不良が起きたり、イライラして気分が落ち込んだりすることを「PMS(月経前症候群)」といいます。

PMS(月経前症候群)は女性ホルモンが関係しており、辛い症状に悩まされる女性も多いといわれています。

多くの女性が体感したことのあるPMS(月経前症候群)ですが、悪化させる要因やケア方法を知っておくことで、辛い症状を和らげることができます。
改めて、PMS(月経前症候群)とはどんな症状なのかおさらいしてみましょう。

PMS(月経前症候群)とは

「PMS(月経前症候群)」は、生理(月経)が始まる1~2週間くらい前に起こる体調不良のことをいいます。

主な症状は、頭痛・腹痛・眠気・肌荒れなどの身体的不調や、イライラ・憂鬱・集中力がなくなるなどの精神的不調まで、今あげた症状以外にも多種多様な身体的・精神的不調が挙げられます。

PMS(月経前症候群)のはっきりとした原因は解明されていませんが、排卵後に増える女性ホルモンの一つ「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の分泌が、生理(月経)とともに急激に減ることで、体にさまざまな症状を起こすと考えられています。

PMS(月経前症候群)を悪化させやすい人

PMS(月経前症候群)の症状は人それぞれ異なりますが、日頃からストレスを感じやすい方は症状を悪化させやすいといわれています。
特に完璧主義、几帳面、神経質な性格に心当たりがある方は注意が必要です。

さらにPMS(月経前症候群)は、生活習慣や食生活とも大きく関係しています。
生活習慣や食生活の乱れをはじめ、コーヒーなどのカフェインを含む飲みものやお酒をよく飲む方、タバコを吸う方は症状が重くなりやすいといわれています。

PMS(月経前症候群)の症状をケアするには

PMS(月経前症候群)の症状をケアするには、日頃から睡眠をしっかりと取って生活リズムを整え、なるべくストレスを溜め込まないようにするのが大切です。

特に症状が起こりやすい生理(月経)1~2週間くらい前の時期は、なるべくストレスをためないようゆとりのある生活を心がけ、上手に気分転換ができるよう意識するだけでも症状が和らぐことがあります。

さらに食事はバランスよく摂り、適度な運動をすることで症状が軽減する効果が期待できます。

また、近年多くの方が取り入れているヨガは、精神を落ち着かせる効果がありストレスやイライラを解消することができるためオススメです。

PMS(月経前症候群)は我慢しないことが大切

PMS(月経前症候群)の辛い症状を自覚していても、「こんなことで休めない」と我慢してしまう方が多くみられます。
しかし、我慢しているとストレスが増し、症状が悪化することがあるため注意が必要です。

症状が重く日常生活に支障が出る場合や、症状がなかなか改善されない場合は、PMS(月経前症候群)ではなく別の病気が隠れている可能性もありますので、早めに婦人科を受診することをおすすめします。

当院でもPMS(月経前症候群)に関するアドバイスや指導も行なっていますので、ぜひお気軽にご相談ください。