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更年期の記憶力低下の原因と対策について

更年期の記憶力低下の原因と対策について

ライフサイクルの後半に差し掛かる更年期では、さまざまな場面で肉体・体力の衰えを感じ始めるものですが、記憶力の低下(もの忘れ)は代表的な例です。
脳に深く関わることであるため自身の老化をひしひしと感じ、将来への不安を強く感じる方も少なくありません。

しかし、この時期の記憶力低下の原因を理解した上で、いくつかの対策を実践すれば十分改善の余地があります。

更年期に気になり始める記憶力の低下、物忘れ

人間の脳には非常に高い記憶力と情報処理能力が備わっています。
数十年前のちょっとした出来事や景色、感情をはじめ、服の色や持ち物などの細かい部分までしっかり記憶に残っていることは珍しいことではなく、なかには「生まれた直後のことを覚えている」といった場合も。

しかし、人のライフサイクルの中にはこの能力に陰りが出るステージがあり、その一つが更年期です。
「昨晩、夕食に何を食べたか思い出せない」「用があって外出したのに用事の内容を忘れてしまった」「ファンだった俳優の名前を突然忘れてしまった」など、私生活でのちょっとしたもの忘れで記憶力の低下を自覚することもあれば、職場で大きなミスが続いたことで記憶力に自信が持てなくなり、「年齢のせいだろうか」と深く落ち込む方もいらっしゃいます。

更年期の記憶力低下で考えられる原因とは?

昔から、記憶力は加齢とともに低下するものだといわれてきました。
しかし、ここ最近の研究で、加齢は記憶力にさほど影響を与えないことがわかってきたのです。
したがって、更年期世代の記憶力低下の原因は加齢以外にもある、ということになりますが、それではほかにどのような原因が考えられるのでしょうか。

女性ホルモンの減少が更年期の記憶力低下の一因に?

女性ホルモンは脳内の海馬という記憶を司る器官の働きを活性化させるとの研究結果が、ここ最近注目を集めているのをご存知でしょうか。
つまり、更年期世代の記憶力の低下には更年期の女性ホルモンの減少が関係している可能性があるのです。
このことを知らずに、「最近どうしたものか」と悩んでいる更年期世代の女性は多く、塞ぎ込んでしまう方もいらっしゃいます。

更年期障害によるストレスと疲労で記憶力低下に拍車

更年期障害の諸症状で心身に負担がかかり、疲れやストレスがたまることも記憶力の低下に拍車をかけます。
不眠はその代表的な例で、睡眠不足で疲れが取れないと脳はさまざまなエラーを引き起こすようになります。

更年期の記憶力低下に効果的な対策

このように、更年期には記憶力を低下させる条件が揃ってしまうことがわかりますが、為す術がないわけではありません。
たとえば、次のような対策は記憶力低下対策に非常に有効です。

睡眠の質の改善に努める

睡眠で脳を十分休ませることは記憶力の低下防止につながります。
睡眠の質を上げるためにも、まずは規則正しい生活と適度な運動を心がけるようにしましょう。
また、飲酒は睡眠の質を上げるどころか下げてしまうため、寝酒の習慣が身についてしまわないように注意してください。

ストレスをためず、自分を責めない

更年期は更年期障害の諸症状でつらい時期ではありますが、できる限りストレスをためないように心がけましょう。ストレスも記憶力に悪影響を及ぼす一因になるからです。
ストレス解消法には例えば適度な運動や娯楽、友人との会話、旅行などがありますが、まずは更年期障害の影響で家事や仕事が思い通りにできない自分を責めないようにすることが大切です。

一日を振り返る日記をつける

「思い出す」という行為は脳を活性化させるので、夜に一日を振り返る日記をつけるのもおすすめです。
メモ程度でも構いませんので、時間に余裕がある場合はぜひ挑戦してみてください。

スマホを使い過ぎない

スマホの使い過ぎは記憶力低下の原因になります。
これは、スマホからの膨大な情報を処理しようと脳がフル稼働して疲れがたまるからであり、防止するには普段からスマホを使い過ぎないように注意するしかありません。
特に寝る前のスマホの長時間使用(いわゆる寝スマホ)は避けましょう。

病院で更年期障害の治療を受ける

上記で挙げた対策のほか、更年期の記憶力低下対策には病院での更年期障害治療も効果的です。
多くの病院で実施されているホルモン補充療法は女性ホルモンを外部から補充する治療法であり、記憶力低下防止の一助になるでしょう。
なお、状況によっては医師の判断によりホルモン補充療法ではなく、漢方やサプリメントをすすめられる場合がありますが、どの治療法でも体に合えば、それなりの効果が期待できます。

記憶力維持で大切なのは脳と体を労る生活を送ること

脳に適度な刺激を与えることは大切ですが、更年期の疲れた脳と体には負担をかけさせないことの方がもっと大切です。
更年期世代は段々と無理がきかなくなるときでもあるので、規則正しい健康的な生活の下、脳と体を労る習慣を身につけるように努めましょう。

当院でも、更年期の不調や更年期障害の治療に関するアドバイス・指導を行なっていますので、ぜひお気軽にご相談ください。